不動産売買 価格交渉のコツ
中古の不動産売買においては、
価格交渉はよくあることです。
金額幅は色々あれど、
私の体感では8割程の物件が価格交渉可能です。
せっかくなら最後、
少しでも安く購入したいですよね。
そこで、買主目線での価格交渉のポイントを記載します。
① 売却の理由・状況を知ったうえで交渉する。
② 物件の悪い点を指摘して交渉するのは厳禁。
③ 自身の予算を理由に交渉する。
④ ギブアンドテイクの精神で交渉する。
一つずつ補足説明します。
① 売却の理由・状況を知ったうえで交渉する。
・引っ越し
・相続
・賃借人が退去
・物件、周辺環境への不満
等々・・・・・
売主さんの売却理由も千差万別です。
急いでいるか、急いでいないか、
物件に思い入れがあるか、無いか、
募集を始めてすぐか、価格を下げたばかりか、、、
色々な情報を基に、
価格交渉に活かせるヒントがあるかもしれません。
このあたりは仲介業者と打合せしながらとなりますが、
少なくとも情報把握せずにいきなり価格交渉するよりは
良いと思います。
② 物件の悪い点を指摘して交渉するのは厳禁。
「陽当たりが悪いから100万下げてほしい」
「駅から遠いから100万下げてほしい」
というような交渉は避けるべきでしょう。
売主さんも生身の人間です。
ネガティブな理由を前面に出すのは避けるべきと思います。
心の中に留めておきましょう。
(但し、気になる点は質問すべきです)
③ 自身の予算を理由に交渉する。
上記② に記載の通り、
ネガティブな理由での交渉は避けつつ、
最終的には自身の予算を理由にすると良いと思います。
例:「ほんとに素敵な物件でぜひ購入したいのですが、
恥ずかしながら当方の予算が5000万までなんです。
でもぜひ購入したいので、
歩み寄っていただけないでしょうか。」
例:「本当は4000万以内の物件を探していたのですが、
ちょっと予算オーバーですが、
気に入ってしまいました。
私も出来る限り調整しますので
何とか交渉できないでしょうか。」
といった具合です。
売主から
「気に入ってるなら価格交渉しないで」
と言われてしまうのを避けるには
予算を理由にするのが妥当です。
ここで重要なのは、
「私も想定予算を少しでも超えられるよう頑張ります」
「売主さんの希望額でなくて申し訳ありません!」
というスタンスを伝える点です。
「私の予算は5000万だからそれに合わせてください」
だけではうまくいかなくなるでしょう。
ただし、1点注意点があります。
あくまで交渉ですから、
下手(したて)に出すぎる必要はありません。
必要に応じて、
「希望額に届かない場合は、
本当に残念ですが他の物件を探します」
ということも伝えていきましょう。
④ ギブアンドテイクの精神で交渉する。
価格交渉するということは、
=「相手(売主)の利益を削る」ということです。
100対0や0対100で勝敗が決まることはほぼありません。
価格交渉はしつつ、
「売主さんに何かしてあげられないか」
を意識することも重要です。
例:「何とか5000万にしていただきたいのですが、
室内荷物の撤去はこちらで対応します」
例:「価格交渉に歩み寄っていただければ、
現金で今月中にお支払いします」
例:「金額で合意できた場合、
退去はゆっくり待ちますのでご安心ください」
等々・・・・・です。
売主さんにとってメリットがあるかは置いといて、
嫌な気持ちはされないでしょう。
このあたりも、
① 「売却の理由・状況を知ったうえで交渉する。」
が重要な要素となりそうです。
まだまだ書きたいことがありますが
長くなってしまったので今日はここまでにします(*^▽^*)